こんにちは。趣味若づくりオヤジ池田です。
北九州で、AIを使ったアプリ開発や業務効率化のお手伝い、それと営業をやっています。

結論から言います。今日(2026年7月10日)出た「GPT-5.6」、最上位モデルのSolでも、僕らが普段使っているFable5のちょうど半額です。しかもコンテキスト窓(一度に読み込める文章量)や最大出力トークン数はほぼ横並び。値段だけ見ると、かなり気になる数字が出てきました。公式発表を集めて比較表にしたので、今日はそれを共有します。

価格・スペック比較表

項目 Fable5 GPT-5.6 Sol GPT-5.6 Terra GPT-5.6 Luna
位置づけ 最上位(Mythosクラス) 最上位・エージェント特化 日常業務バランス型 最速・最安
入力/1Mトークン $10.00 $5.00 $2.50 $1.00
出力/1Mトークン $50.00 $30.00 $15.00 $6.00
コンテキスト窓 100万トークン 約105万トークン 約105万トークン 約105万トークン
最大出力 12.8万トークン 12.8万トークン 12.8万トークン 12.8万トークン
知識のカットオフ 2026年2月16日 2026年2月16日 2026年2月16日
対応ツール 関数呼び出し・Web検索・ファイル検索・コンピュータ操作 同左 同左
得意分野(公式発表) 長時間の大規模プロジェクト 長時間のエージェント作業・コーディング・セキュリティ研究 GPT-5.5相当の性能を約半額で 速度重視の軽量タスク

コンテキスト窓と最大出力トークン数はほぼ同じなのに、入出力の単価はFable5の半分以下。Terra・Lunaまで視野に入れると、Fable5の1/10近くまで下がります。これだけ差があると、「全部Fable5」でやってきた自分の使い方を、一度見直してもいいかもしれないと思わされる数字です。

3モデルそれぞれの位置づけ

Solは3モデルの中で唯一「長時間のエージェント作業」「セキュリティ研究」を公式にうたっているモデルです。ずっと考え続けて手を動かし続けるタイプの仕事、たとえば大きめの開発タスクを最後まで自走させるような使い方を想定しているようです。

Terraは「GPT-5.5と同じくらいの実力を、約半額で」という立ち位置。派手さはないですが、日々の実装や文章作成のような「量をこなす」業務にはむしろ一番使いやすいポジションだと思います。

Lunaはとにかく速くて安いモデル。複雑な判断が要らない軽い作業、たとえば定型的な要約や分類のようなタスクをここに逃がせば、コストを大きく抑えられそうです。

Sol単体のベンチマーク(公式発表分)

  • Terminal-Bench 2.1(ターミナル操作の自動化タスク)で好成績
  • HealthBench Professional(医療系タスク):GPT-5.5から+8.7ポイント
  • 生物学系の評価:GPT-5.5から+9ポイント
  • セキュリティ関連:脆弱性の発見・攻撃コードの一部生成までは対応できる一方、堅牢な対象への自律的な攻撃の完遂には未到達、と公式のシステムカードに明記されています

このセキュリティ関連の項目、実は3日前のうちの定例会でも似た話をしていました。Claudeの新モデル「ミュトス」のハッキング能力がとんでもないという話で盛り上がっていたのですが、その数日後にGPT-5.6のSolも同じ方向性の能力を売りにしてきたわけです。大手2社が立て続けに「セキュリティを突破する能力」を前面に出してきているのを見ると、便利さの裏側で「守る側の設計」も同じ熱量で求められる時代になったんだなと感じます。

キャッシュ料金も地味に効く

見落としがちですが、GPT-5.6はプロンプトキャッシュの仕組みも変わっています。キャッシュ書き込みは通常入力の1.25倍の料金がかかる一方、キャッシュを読み込む側は90%引きになる設計です。長い前提文を使い回すような使い方(同じシステムプロンプトで何度もやり取りするエージェント運用など)だと、この差がじわじわ効いてくるはずです。

提供状況(2026年7月10日時点)

7月9日10時(米国太平洋時間)から、API・Codex経由で一部の信頼できるパートナー向けに先行提供が始まっています。ChatGPTや一般APIへの広い展開は「近日中」とアナウンスされている段階で、誰でもすぐ使える状態ではまだありません。

この表から言えそうなこと

  • 単価だけ見ると、量をこなす作業(実装・繰り返しタスク)はTerra・Lunaに逃がす余地が大きそうです
  • コンテキスト窓はFable5とほぼ同格なので、「長い資料を読み込ませる」という用途での棲み分けは、価格ほど単純ではなさそうです
  • Solのセキュリティ関連ベンチマークは、うちのチームがRioの視点で気にしているところと直結するので、実際に使えるようになったら優先して確認したいポイントです
  • キャッシュの割引設計まで含めると、単発の質問より「同じ前提で何度もやり取りする」自動化系のワークフローほど、コスト差が大きく出そうです

表だけでは分からない「実際どうだったか」は、僕らが触れるようになり次第、また記事にします。

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