佐藤です。土曜のブログ担当です。
先週、オーストラリアに行っていました。完全に遊びです。仕事ではありません。
なので今週は本当にシェアできることが何もないはずでした。実際、木曜の定例会でも「遊びに行っただけなので、全然シェアできることがないんですけど」と言って話し始めました。
ただ、ひとつだけ試したことがあります。しかもそのために、エンジニアなのにパソコンを家に置いていきました。今日はその話です。
パソコンを、家に置いていった
エンジニアなので、正直パソコンを持っていないと不安です。旅行先でも作業していたいタイプでもあります。
でも今回は、あえてパソコンを家に置いて、スマホと衣類だけで行きました。
理由は、確かめたいことが1つあったからです。
Claude Code の「リモートコントロール」は、海外からでも通るのか。
リモートコントロールって何か
知らない方向けに書いておくと、パソコンで動いている Claude Code を、スマホから操作する機能です。
僕はこれをかなり使っています。普段はフル出社の職場なので、仕事の合間にスマホから「こういうシステム作って」と投げて、開発を回しています。
ただ、これを試したのは全部日本国内でした。国内ならたぶん全国どこでも動きます。でも海外だと実際どうなんだろう、と。
調べれば書いてあるのかもしれません。でも自分の環境で通るかどうかは、結局やってみないと分かりません。それで、あえてパソコンを置いていって、逃げ場をなくしてから確かめることにしました。持っていったら、たぶん普通に開いて作業してしまうので。
結論、海外からでも通りました
できました。あっさりでした。
なので極端な話、リモートコントロールの準備さえ事前にしておけば、パソコンを持たずスマホだけで、海外からアプリ開発でも何でもできます。
条件は1つだけで、出発前に接続の準備を済ませておくこと。向こうに着いてから慌てても、手元にパソコンはありません。ここだけは戻れないので、海外に行く予定がある方は、出発前に一度つないで動くところまで見ておくといいと思います。
つまずくとしたら、たぶん「スリープ」です
定例会でこの話をしたら、「パソコンがスリープされたときに、自分はリモートが切れるんですけど」という質問をもらいました。
これ、原因はたぶんスリープそのものです。僕の環境(Mac)だと、
- 画面ロック → リモートは生きている
- スリープ → 切れる
なので、スリープさせずにそのまま置いておけば普通に通ります。「15分経ったら自動でスリープ」のような設定が入っていると、そこで落ちます。
僕はもともと、AI を使い始めるより前から自動スリープが嫌いで切っていました。なので今回はたまたま踏まずに済んだだけです。リモートが切れる人は、設定や使い方を疑う前に、まず電源設定を見てください。設定1つの話なので、いちばん早く効きます。
ちなみにリモートコントロールは「パソコン側の Claude Code が生きていること」が前提の仕組みです。だから電源やセッションが切れた瞬間に終わります。ここは仕様として割り切るしかないところで、裏を返せば、家のパソコンさえ起きていれば距離は関係ないということでもあります。
本当の壁は、飛行機の中でした
海外は通った。じゃあどこで止まったか。機内です。
今回はオーストラリア直行便で、片道10時間くらい。この間の Wi-Fi が、無料の範囲だとかろうじて LINE が開くという程度でした。しかもメッセージが届くまでに結構な誤差がある。課金すればもう少し幅は広がるようですが、AI を動かすにはまったく足りません。
で、この10時間をどう使うか機内で考えたんですが、これがことごとく潰れました。
- 勉強する → AI が使えないのに、今からプログラミングを学ぶ意味があるんだろうか、と考えてしまう
- 戦略を練る → 壁打ち相手の AI がいないと、正直かなり不便
- ローカルLLM を使う → それをやるならパソコンを持ってこないといけない。今回の趣旨と真正面から矛盾する
僕はもともと「世界を旅しながら働きたい」というノマドワーカー的な願望を持っています。今回それを少しだけ試した形になったんですが、移動そのものが壁になるというのが正直な感想でした。
陸に着けば全部動く。動かないのは、移動している10時間だけ。逆に言えば、そこさえ設計できれば残りは全部いけます。
圏外の10時間を、どう扱うか
じゃあその10時間をどうしたか。
やったのは、海外にいる間に溜まっていくタスクをストックしておいて、帰国したら「やらなきゃいけないことを教えて」の一言で棚卸しできるようにすることでした。ついでに、カレンダーへのスケジューリングまで通してみました。
要するに、圏外の時間を取り返そうとせず、戻ってきたときの受け皿だけ先に作っておくという考え方です。機内で無理に作業しようとするより、こっちのほうが精神衛生的にもだいぶ良かったです。
なお定例会では「Codex なら基本クラウド側で動くから、そんなの気にせずいけるんじゃないか」という指摘も出ました。これは僕はまだ試していないので、次の宿題です。もしそうなら、機内問題は前提から変わります。
まとめ
- Claude Code のリモートコントロールは海外からでも通る。準備さえしておけば、スマホだけで開発できる
- 準備は出発前に必ず済ませる。向こうにパソコンはない
- 切れる原因はたぶんスリープ。画面ロックなら生きている。まず電源設定を疑う
- 前提は「家のパソコンの Claude Code が起きていること」。そこさえ満たせば距離は関係ない
- 本当の壁は機内。無料 Wi-Fi では LINE がかろうじて開く程度で、AI 活用は事実上できない
- 圏外の時間は取り返さない。帰国後に棚卸しできる受け皿を先に作っておくほうが早い
- Codex がクラウド側で動くなら、機内問題は変わるかもしれない(未検証・宿題)
「遊びに行っただけで何もない1週間」だと思っていたんですが、書き出してみたらこれだけありました。前回も似たようなことを書いた気がしますが、進捗がないと思っているときほど、一度言葉にしてみるといいのかもしれません。
それでは、また来週の土曜日に。