奥野です。
先日の0期生の定例会で、こんな質問が出ました。「データベースって、どこに貯めてるんですか?」
これ、AIで何かを作り始めると、ほぼ全員が一度はぶつかる壁なんですよ。今日はその話をします。派手さはないですが、地味にめちゃくちゃ大事な話です。
そもそも「データベース」って何なのか
たとえば、AIに勤怠管理のシステムを作ってもらうとします。「誰が」「何時に」「出勤した」——こういう記録は、どこかに貯めておかないと、ページを閉じた瞬間に消えてしまいます。この貯めておく場所が、いわゆるデータベースです。
イメージとしては、ExcelやGoogleスプレッドシートをAI向けにガッチリさせたもの、くらいに思っておけば十分です。中身は表で、そこにデータがどんどん積み上がっていく。まずはそれで合っています。
貯め方には、いくつも選択肢がある
ここで初心者がハマりがちなのが、AIに聞くと、いきなり本格的なクラウドのデータベースを勧められることです。もちろんそれも選択肢のひとつですが、最初からそこに行く必要はありません。
僕がよく使うのは、こんな順番で考える方法です。
- 小さいシステムなら、スプレッドシートで十分。勤怠くらいの規模なら、これで全然回ります。
- もう少しちゃんとやりたいなら、サーバーの中にファイル(JSON形式など)で置く手もあります。専用のデータベースを立てなくても、データは貯まります。
- 本格的なものが必要になったら、そこで初めてクラウドのデータベースを検討する。
順番が逆になっている人が、本当に多いんですよ。いきなり一番重い選択肢から入って、「なんか難しそう」「お金かかりそう」で止まってしまう。もったいないです。
いちばん伝えたいのは「まず無料で回せないか考える」
これが今日の本題かもしれません。
AIに設計を任せると、放っておくと有料のサービスをどんどん勧めてきます。悪気があるわけではないんですが、こちらが何も言わないと「じゃあこの有料プランで」と話を進めてしまう。
でも、こう聞いてみてください。「これ、無料の範囲でできませんか?」と。
すると、けっこうな割合で「あ、確かにそれでもできます」と返ってきます。最初から無料でできたんです。ただ、こちらが指定しなかっただけで。
だから僕は、AIに対して最初から「基本は無料で済む設計で考えて」と伝えるようにしています。そうすると、提案のたびに無料の選択肢がちゃんと出てくるようになる。これだけで、月々のコストがまったく変わってきます。
結局、知識が自分を守る
「無料でできませんか?」と聞き返せるのは、そういう選択肢があると知っているからです。知らなければ、勧められるまま課金してしまう。
AIは魔法の箱ではなくて、こちらの知識レベルに合わせて答えを変えてきます。ちょっと詰めれば通ることが、本当に多いんですよ。だからこそ、使いながら少しずつ知識を増やしていくのが、遠回りに見えて一番の近道だと思っています。
データをどこに置くか。地味な問いですが、ここを自分で選べるようになると、AIとの付き合い方が一段変わります。次に何か作るとき、ぜひ一度「これ、どこに貯めるのが一番ラクで安いかな」と立ち止まってみてください。
ではまた。