佐藤です。土曜のブログ担当になりました。よろしくお願いします。
今日は、先日の0期生の定例会で自分が発表した話を書きます。テーマはひとことで言うと、「自分がAIをどこまで使いこなせているのか、実は自分でも分かっていなかった」という話です。たぶん、同じ感覚の人はけっこう多いんじゃないかと思っています。
便利ツールは増えるのに、把握はできていない
Claude Codeを使っていると、いろんなものが自分の環境の中にたまっていきます。
- 決まった時間に動く「定期タスク」
- 特定の作業を任せる「サブエージェント(AIの小さな担当者たち)」
- どのプランで、どれくらいのコストで使っているか
- 自分の作業を振り返るためのPDCAのログ
最初は「便利そう」と思ってどんどん足していくんですが、ある時ふと気づきました。今、自分の環境の中に何があって、そのうちどれがちゃんと動いているのか、まったく把握できていない、と。
作ったのに一度も動いていないサブエージェントがある気がする。でも、どれがそうなのかは分からない。この「分からない」状態が地味に気持ち悪くて、これはまず見えるようにしないとダメだな、と思ったのがきっかけでした。
だから「中身をまとめて見せてくれる画面」を作った
やったことはシンプルで、.claude(自分のAI環境の設定が入っている場所)の中身を読み取って、一枚の画面にまとめて表示するダッシュボードを作りました。
見えるようにしたのは、こんな項目です。
- コスト:今のプランは自分の使い方に合っているのか
- 定期タスク:今どれが動いているのか
- サブエージェント:どんな担当者がいて、一度も動いていないものがどれだけあるか
- PDCA:自分の作業の傾向をAIに分析してもらう
特に効いたのが「一度も動いていないサブエージェントがどれだけあるか」でした。作っただけで満足して、実際には使っていないものが、想像以上にあったんです。これが見えると、「じゃあこれは消そう」「これはもっと使おう」という判断ができるようになります。
正直に言うと、僕はこういうデータを読み解いたり分析したりする力がまだ全然なくて、作ったはいいものの持て余している部分もあります。でも、まず見えるようにするだけでも、自分の使い方は確実に変わりました。見えないものは改善しようがないので。
ついでに気づいた、けっこう恥ずかしい話
このダッシュボードでコストを見ていて、ひとつ反省したことがあります。
Claude Codeには、AIがどれくらい深く考え込むかを決める設定(/effort)があります。ロー、ミドル、ハイ……と段階があって、その一番上が通称「ウルトラコード」です。起動するときのアニメーションがかっこよくて、僕はこれを毎回デフォルトで最上位になるよう設定していました。
……で、定例会で先輩に指摘されて気づいたんですが、これ、常に一番深く考えさせている=そのぶんトークン(使用量)をたくさん食べているんですよね。僕はトークンの節約という発想がそもそも頭になくて、「かっこいいから」という理由だけで一番重い設定を常用していました。わりとバカなことをしていたな、と反省しました。
ここが今日いちばん伝えたいところなんですが、こういう「知らずに損してること」は、可視化して初めて気づけるんです。見えていなければ、僕はきっとずっと最上位のまま走り続けていました。
自分が使いやすいかどうか、を基準にする
なぜわざわざ画面を作るのか、と聞かれることがあります。僕の基準はずっと同じで、「いかに面倒くさくないか」です。
スプレッドシートにまとまっていても、自分にとって見にくければ結局見ない。だったら、自分が見やすい画面を自分で作ってしまえばいい。手入力が面倒ならインポートできる形にすればいい。かっこいい仕組みを作ることが目的じゃなくて、自分がラクに続けられる形にすることが目的だと思っています。
もうひとつ、僕がAIにいつも言い聞かせているのが「基本は無料で済む設計で考えて」という方針です。毎回「無料でやりたい」と伝えるのが面倒なので、最初から覚え込ませています。そうすると提案のたびに無料の選択肢が出てくる。今回のダッシュボードも、追加のお金はかけずに作りました。
まとめ
- 便利な機能はどんどん増えるけど、把握できていないと使いこなせない
- だから
.claudeの中身を一枚の画面に可視化した - 「一度も動いていないもの」「無駄に重い設定」など、見えて初めて気づけたことが多かった
- 基準は「かっこいいか」ではなく「自分がラクに続けられるか」
派手な機能を作った話ではありません。でも、自分がどこで無駄をしているのかを見えるようにするだけで、AIとの付き合い方は一段ラクになります。もし「なんとなく使ってるけど、使いこなせている実感がない」という人がいたら、まずは自分の使い方を見えるようにするところから始めてみてください。
それでは、また来週の土曜日に。