奥野です。
最近、AIの組織とか会社経営を可視化するのが、ちょっと流行ってるんですよね。部署ごとにキャラクターが並んでいて、タスクがシュッと動いていく、みたいなやつ。見たことある人もいると思います。
流行ってるので、僕も作ってみました。今日はそれを触ってみて気づいた、ちょっと面白い話をします。
まず、AIの「会社」を可視化してみた
いろんな見せ方があって、3Dにする人もいれば、タスクが動く瞬間をアニメーションで見せる人もいます。僕がしっくりきたのは、シンプルに部署ごとに並べるやり方でした。
ここは直近でやったタスク、こっちはGitHubの履歴、みたいに情報を配置して。ぱっと見て「今この組織がこう動いてるんだな」と分かるようにしてあります。
正直に言うと、これは「見せ方」の道具です
ここからが本題なんですが。
実はこの組織図、僕自身は普段ほとんど見てないんですよ(笑)。じゃあ何のために作ったかというと、お客さんや営業の場で、分かりやすく見せるためです。中身をちゃんと動かすためのものではなくて、外に見せるための絵、という位置づけです。
というのも、中身は組織図の通りに動いているわけではないからです。
AIに部署を1個ずつ作っても、あまり意味がない
やってみると分かるんですが、「営業担当」「経理担当」みたいにサブエージェントを1個ずつ律儀に置いても、あまり意味がありません。
実際の作業って、業務をまたいで進むことの方が多いんですよね。だから、部署に縛られず横断的に動くサブエージェントがいる、という作りの方が実用的でした。
イメージで言うと、組織図は「固定されたハード」で、実際に動くのは「ソフト」。見た目のカチッとした箱と、裏側で自由に行き来している実体は、けっこう別物なんです。
でも、この「見せ方」が営業ではめちゃくちゃ効く
エンジニア目線でこの図を見ると、「いや、見せかけやん」となります。正直、そこにはあまり刺さりません。
ところが、営業目線・お客さん目線だと、これがすごく刺さるんです。
実際、仲間に見せたら「AIの人格とプロジェクトがごっちゃになって分かりにくかったのが、この図で一気に腑に落ちた」「お客さんに説明しやすい」と言ってもらえました。
AIエージェントって、動いている中身を言葉で説明しようとすると、どうしても難しくなります。「サブエージェントが横断的に……」なんて言っても、初めての人には伝わらない。でも「今この部署が、こういうタスクをやってます」と絵にして見せるだけで、相手の理解が一段変わるんですよね。
中身と見せ方は、分けて考えていい
まとめると、こういうことです。
- 中身(実装)は、横断でいい。部署にこだわらず、自由に動く方が実用的。
- でも外に見せるときは、あえて分かりやすい「組織図」にする。
この2つを分けて考えられるようになると、ラクになります。実装を無理に組織図っぽくする必要はないし、逆に、実装がぐちゃぐちゃでも、見せ方さえ整えれば相手にはちゃんと伝わる。
AIをまだ触っていない人との距離を縮めるのは、たいてい「すごい中身」ではなくて「分かりやすい見せ方」の方だったりします。何か作ったら、一度「これ、どう見せたら伝わるかな」と立ち止まってみると、反応が変わるかもしれません。
ではまた。