奥野です。

AIに「これ、どうやって作ればいい?」と相談すると、たいてい、それっぽくて丁寧な答えが返ってきますよね。で、そのまま「じゃあそれで」と進めてしまう。僕が最近、仲間内でよく言っているのは、その一歩手前で立ち止まってほしい、ということなんですよ。AIの最初の提案を、そのまま鵜呑みにしない。 これ、地味だけどめちゃくちゃ効きます。

AIは「無難でリッチな道」を出しがち

なんでかというと、AIは基本的に親切だからです。親切ゆえに、いちばん確実で、いちばんキレイに動く構成を出してくる。ただ、それって多くの場合「新しい有料サービスを契約する前提」だったり「別途お金のかかる接続を使う前提」だったりするんですよね。

別に悪意があるわけじゃなくて、それが一番"無難"だから提案しているだけ。でも、こっちからすると「いや、そこまでのものは要らないんだけど……」ということが結構ある。最初の答えは、あくまで制約を何も伝えていないときの答えだと思っておいたほうがいいです。

「これ、今あるものでできない?」の一言

じゃあどうするか。答えはシンプルで、詰めるんです。

「それ、今持ってるもので、追加でお金かけずにできない?」——これを一言足すだけ。そうすると、けっこうな確率で「確かに、その範囲でも実現できます」って、後出しで言ってくるんですよ(笑)。いや最初から言ってくれ、と毎回思うんですけど、これがAIとの付き合い方のコツだなと。

AIは選択肢自体はちゃんと持っています。でも、こっちの都合——「お金をかけたくない」「今使ってるツールの中で完結させたい」——を伝えないと、その選択肢を出してこない。だから、制約を先に渡して、遠慮なく詰める。ここをやるかやらないかで、かかるコストも手間も、びっくりするくらい変わります。

詰めるための「ちょっとの知識」

そして、この「詰める」をやるために要るのが、ほんのちょっとの知識なんですよ。

「あのサービス、無料枠があったはず」とか「これ、わざわざ大げさな仕組みにしなくてもHTMLで書けば十分じゃない?」とか。その引き出しが一個でもあると、AIに対して「もっとこうできるやろ」と押し返せる。逆に知識ゼロで完全に丸投げすると、言われるがままになって、気づいたら要らない出費が増えている、なんてことになりがちです。

とはいえ、体系的に勉強しなきゃダメ、という話ではありません。仲間のシェアを聞いたり、Xを軽く眺めたりするだけで「へえ、そんな手があるんだ」という引き出しは増えていきます。その引き出しが、そのままAIを詰めるための武器になる。

鵜呑みにせず、一回聞き返す

面白いのは、ちゃんと詰めたほうが、たいてい結果も良くなるということ。余計なものがそぎ落とされて、シンプルで、精度も効率も上がる。

だから、AIの答えが返ってきたら、飲み込む前に一回だけ「ほんとにそれがベスト?」と聞き返してみてください。その一手間が、AIを"使われる側"から"使い倒す側"に回してくれます。