奥野です。
最近、あるコミュニティに人を集めたくて、「AIで集客できないかな」とずっと考えていました。いろんな手を並べて相談していく中で、いちばん筋がよさそうだったのが、発信力のある人に手伝ってもらう、いわゆるインフルエンサーマーケティングでした。
ただ、ここでひっかかることがあって。有名な人にいきなり声をかけても、たいていは門前払いなんですよね。何件も断られ続けると、正直、心が折れます。そして人間、心が折れるといちばんダメなことが起きます。続かなくなるんですよ。どんなに良い施策でも、途中でやめてしまえば成果はゼロです。
だから「勝ちやすいところ」から始めた
そこで最初にやったのは、狙う相手を思いっきり小さくすることでした。いきなり登録者何十万人の人ではなく、フォロワーが数千人〜せいぜい1〜2万人くらいの、いわゆるマイクロな発信者に絞ったんです。この層はまだ距離が近くて、こちらの話をちゃんと聞いてくれる余地があるんですよね。
もうひとつ変えたのが、お願いの中身です。「うちのユーザーになってください」ではなく、「よかったら宣伝してください、なんならコラボしましょう」に振り切りました。相手にとっても得のある形で持っていく。この2つを変えただけで、反応がまるで違いました。
AIは「選ぶ」と「書く」を引き受けてくれる
実際の作業は、ほとんどAIに任せました。「この条件に合いそうな人をばっと選んで」とお願いして候補を出してもらい、まずはテストで数件だけアプローチ。そうしたら、そのうちの過半数からちゃんと返事が返ってきたんです。「え、こんなに簡単なの?」と拍子抜けするくらいでした。
相手を探すのも、最初の文面を考えるのも、以前ならいちばん腰が重い部分でした。そこをAIが引き受けてくれるから、心が折れる前にもう次の一手を打てる。この「折れる前に次に行ける」感覚が、いちばん大きい変化だと思っています。
最初の一手は「続けられるか」で選ぶ
これは営業に限らないなと思っています。新しいことを始めるとき、つい一番おいしそうな的を狙いたくなる。でもそこは同時に、一番断られやすい場所でもあります。
最初にやるべきは、大きく勝つことじゃなくて、小さくてもいいから手応えを一個つくって、自分を折れさせないことなんですよね。将棋でいえば、最初の一手は詰みを狙う手じゃなく、次を気持ちよく指せる手を選ぶ。勝ちやすいところから入って、勢いがついてから広げていく。AIを横に置くと、この「小さく始めて、折れずに続ける」がぐっとやりやすくなります。
やめなければ、だいたい何とかなる。今週いちばん実感したのは、そういうことでした。